CSには伴う結果、成果があります。そこに目を向けた体系的な学習資材が日本にはありませんでした。
そのため、CSは個々の感性であるかのように誤解されてしまい、顧客接点にかかわる人たちのための「心がまえ」や「スローガン」のように位置づけられてきました。
私たちは、CSをCS理論とCS実践技術(CSコミュニケーション)という2つのカテゴリーから、論理的、かつ現実的に教育、自己研鑚できるテキストの開発を行いました。 検定テキストで学んでいただくことは、「CSはプロセス、結果は実績貢献、成果は顧客価値の向上」というビジネス総合力そのものです。
CSの向上がリピーターを創ることはもちろんのことです。また、広義のソーシャルネットワーキングサービスを通して広がる「web口コミ」が新規顧客を創り、企業の価値を高める時代です。これは、法人向けビジネス、消費者向けビジネスであっても同じです。問われているのは、モノで出会った顧客との関係に「顧客にとっての価値」を認識していただくことです。このことがすべての検定テキストの理論、実践技術の中で解説されています。
さらには、CSが実現されていく過程で発生する、マーケティング(顧客の変化への観察と気づき)とイノベーション(顧客の価値に影響を及ぼす、かかわり方の革新)機能が、経営戦略に必須のものであることを説明しています。つまり、ニーズの変化を理解し、問題解決力を高めることの必要性を理解するということです。「感じがいい応対」程度では、コアなファン、ロイヤリティの高い顧客を創ることはできないということを理論と事例研究で理解することができます。